箱バンのクリッパー外装をDIYした素人の成功と失敗例!準備するものから塗装工程、4つの注意点まで詳しくご紹介♪
夫婦2人でプランを決めず遠出したい!自由気ままに車中泊のできる車が欲しい!!そこで中古の箱バンを購入することにしました。
車は仕事で使われていたような傷や汚れ、サビなどもあったので、思い切って自分たち好みにDIYしてみようと思います。
素人なので何を準備するのか、どんな手順で作業するのか分からないことばかりのうえ、失敗したじゃ困る…
そこでとにかく、いろんなものを見て準備するものや塗装のやり方などを調べました!
それでもやっぱり素人…プロのような仕上がりは期待できない覚悟で頑張ります♪
実際に全塗装をした感想や注意点も書いたので、興味がある人や今から塗装したいと思っている人に、お役に立てれば嬉しいです♪
箱バンの外装を全塗装するために準備しておくもの
今回私たち夫婦が塗装したのは、日産クリッパー白色の軽の箱バンです。
まず必要なものを下調べし、買うものを3カ所に分け購入することにしました。
- ネットで注文
- ホームセンターで購入
- 100均で購入
ネットでは塗料だけを購入することにします。
塗料は「タカラ塗料」のイーグルブルーグレーというマットカラー(艶消し)を注文しました。
タカラ塗料のサイトには、初心者でも分かるように、車種別に必要な量の一覧や塗料以外で準備しておくもの、塗料の価格表など記載されています。
塗料の種類は水性と2液ウレタンとがあり、今回購入したのは水性の4㎏を選びました。
※軽箱バン3~4㎏とあったので。
・ユニベックスシート#800(ヤスリ)
塗料が定着しやすくするために、最初に車体の表面に傷を付ける作業に使います。
・スモールローラー6インチ(毛丈5mm)とローラーハンドル
平らな車体を塗装する場合は、できるだけ短い毛丈のものを選びましょう。
毛丈が長いと塗料が多く付きすぎてしまい、乾く前に垂れたり、気泡が入りゆず肌模様になる可能性があるためです。
・マスキングテープ
塗料を付けたくないところの境目に貼ります。
・布コロナマスカー
フロントガラスや窓などに使う養生(ようじょう)テープです。
・塗料を小分けにできる容器
今回ローラー用とハケ用の2種類の大きさを選び、使い捨てカップも大きさに合わせて購入しました。
・ペイントうすめ液
車体全体に傷を付けた後、脱脂や小さなほこり・汚れを取り除くためのものです。
・ミッチャクロン
バンパーなどの樹脂部分に塗ることで塗料が引っ付きやすくしてくれます。
・ウエス
脱脂のためのペイントうすめ液を車体に塗るときなどに使う布です。
また塗料を塗りたくないところに付けてしまった時など、さっと拭くことができます。
100均では万能用ハケ(幅70mmと50mm)2種類を購入しました。
他にあれば便利なものとして、中性洗剤と薄手の手袋、新聞紙やブルーシートなど用意しておくと良いです。
※今回かかった費用は、全部で約2万円でした。
作業工程~下準備・塗装・仕上げを順番に解説
作業に必要なものが揃ったら、ここからは作業を進めていきましょう♪
まずどのくらいの時間がかかるのか、気になりませんか?今回、夫婦2人で2日かかりました。
1日目…作業時間9:00~18:00(お昼ご飯以外は、交代で休憩しながら作業)
2日目…作業時間7:00~13:00(私が雑用・ダンナ様が作業)
私が調べたのでは、約1日で出来上がるといわれた人が多かったのですが、思った以上に時間がかかりました。
1.下準備(マスキング・足付け・脱脂)
塗装するときに一番大事なことが下準備だそうで、まずは車体を洗車し汚れをキレイにしましょう。
このとき中性洗剤を使い、車体に残っているワックスや油汚れを洗い流し、水気をふき取るなどして乾燥させます。
・マスキング
完全に乾かせたら取り外し可能な部分を外すのですが、今回私が外したのはナンバープレートとバイザーのみ。
バイザーを外すと両面テープの跡が汚く残ったので、ヘラやヤスリなどで丁寧に取り除きました。
窓ガラスや周りのゴム、ドアノブやライトなど塗装したくない部分を、隙間ができないようにマスキングテープで養生していきます。
※少し面倒臭くても、ライトやバンパー、ウインカーなど外しておく方が、塗装もしやすく養生も楽になりますよ。
・足付け
塗料が定着しやすくするため、ヤスリを使って車体全体に傷を付けていきます。
おススメは#600の耐水ペーパーと書かれていたのですが、ペーパーだと薄くて研磨しにくいという意見もあったので、ユニベックスシートで足付けしました。
しかも車体に傷を付けるのに抵抗があったためか、#800を選んで購入してしまったという失敗を…
車体の表面が曇るくらいの傷をつけるのですが、もともとの車体が白だったのと、ヤスリの目が細かかったため、時間がかなりかかりました。
なので耐水ペーパーの目の粗さに気をつけ、持ちやすいように100均でも売っている「ハンドサンダー」を使うと作業しやすいそうです。
・脱脂
ウエスにペイントうすめ液(脱脂用のシンナー)を付け、ワックスの残りや足付けで出たホコリなどを拭き取ります。
・下塗り
鉄ではないバンパーなどの樹脂部分にミッチャクロンを塗っていきましょう。
接着剤の役割をしてくれます。独特なニオイがあるので、換気の良い場所で使うことをお勧めします。
2.塗料の準備・塗装
最初に塗料を良くかき混ぜてから使う分だけを、小分け用に買ったカップなどに移しておきましょう。
季節や気温などで微調整が必要になりますが、今回使った水性塗料は水を混ぜて薄めました。
薄める率は5~15%ということで、今回は計算しやすい10%で塗料100gに対して水を10g入れ、よく混ぜて準備完了!
※2液ウレタンはウレタンシンナーを20~25%程度を入れ薄めるそうです。
塗料の準備ができれば、どんどん塗っていきましょう♪
広く大きい場所はローラーで一気に、細かい部分はハケを使って塗り進めます。
最初は少量の塗料で薄く伸ばしながら全体を塗りましょう。
最初から塗料を付けすぎると、ムラになったり乾く前に垂れてしまう…なんてことになります。
私は最初ローラーで塗っていこうと思ったのですが、小分けにした容器で上手に塗料を絞ることができなかったので、ハケでムラになるのを覚悟で塗っていきました。
上の写真のように見事カッスカスでムラになり、見かねたダンナ様が私がかかった半分くらいの時間で、サッとローラーで塗っちゃいました。
ハケもローラーも1回目はとても塗りにくく、本当にキレイに仕上がるのかと不安しかありません…
それでもやり始めたからには後には戻れない!ということで、ある程度乾いてから2回目に挑戦です。
細かいところはハケで、広い場所はローラーで塗っていきました。
1回目よりは塗りやすくなったのですが、最初にハケで塗ったところはまだムラになり目立っています。
そこで、3回目挑戦!やっとムラが気にならない程度になってきたので、全体をチェックして1日目を終了!
仕上げ
2日目…完全に乾いた塗料からマスキングテープを外していきます。
ここで大失敗!!マスキングテープを外すときは、塗料が完全に乾く前に外すのが正解。
完全に乾いてからだと、マスキングテープと一緒に塗料もペロっと引っ付いて剥がれてしまいました。
仕方がないので100均へ行き、絵を描くときの細筆を購入し、少しずつ塗りパッと見ただけでは分からないよう、すごく気を付け作業を進めます。
他には窓周りのゴムの隙間なども剥がれていたので、手がプルプルしながらも、なんとか塗り上げました!
追加で塗った塗料も乾いたら、外していた部品を取り付けていきましょう。
今回外したバイザーに付いていた両面テープをキレイに取り除き、新しく強力な両面テープで貼り付け、ナンバーも取り付ければ完成です♪
全塗装が終わってから気付いた4つの注意点!
まずは最初にも書きましたが、完璧を目指すのであればプロにお願いしましょう。
ですが自分たちで色選びから準備、塗装まで仕上げるのは、とても楽しくワクワクな時間でした♪
自分たちで塗装したからこそ気付いた注意点が4つあるので、もし全塗装に興味がある人は参考にしてください。
①ヤスリは#600の耐水ペーパーを使おう!
②塗装が仕上がったあとは、乾く前にマスキングテープを外そう!
③実は塗り忘れていた場所があった!
④筋肉痛は覚悟しておこう!
①のヤスリは調べたときに、耐水ペーパーは手が痛くなる・台がある方が使いやすいなどの情報があり、勝手にユニベックスシートを買いました。
スポンジっぽいので作業はしやすいのですが、目の粗さが#800と細かすぎるものを選んでしまった失敗です。
調べたときは確かに#400や#600の耐水ペーパーと書かれていたのですが、削り過ぎてしまうのではないかとビビってしまいました。
車体が曇る程度に傷を付けるのですが、目が細かいユニベックスシートに白色の車…足付けが出来ているのかイマイチ分からない状態。
自分が移動し、均一に削れているか、削り残しはないか、確認しながらの作業で苦労しました。
②仕上げのところにも書きましたが、完全に乾いてからマスキングテープを外すと、周りの塗装も剥がれてしまったことです。
カッターナイフを使い丁寧にゆっくりと外したのですが、周りがペロンと剥がれてしまいました。
再度マスキングをする気力はないけれど、剥がれたままにしておくわけにもいかない…
細筆で少しずつ塗り、パッと見たくらいには目立たな程度に仕上げました。
③全部塗装が終わったー!と思ったのも束の間、ドアを開けてビックリ!閉まっていた部分が真っ白…
塗り忘れに気付いたのですが、足付けからしないといけないので、心が折れて後日にすることに。
せめてドアを開けるときに見えるところは、塗装しておいた方が良いですよね!
④初日から足と腰がダル痛く、筋肉痛になってしまい、少し動くのも激痛なほどでした。
ドアや車体の下の方を塗装をするとき、中腰やしゃがみ込んでの作業が意外と多いんです。
だから2日目の作業は、ほとんどダンナ様にお願いし、私は雑用や後片付けなどをしました。
まとめ
- 箱バンを素人でも全塗装することができる
- 完璧を求めるのであればプロに頼もう
- 道具はおススメされているものを出来る限り使おう
自分たちで全塗装をして1番の感想は、本当に疲れたけれど、とっても楽しかった!!です。
色選びや道具を探しに、ホームセンターなど回った準備の時間もワクワクしていました。
そして何より自分たちで塗装した箱バンに、とても愛着を持つことが出来ますよ♪
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